名古屋みなとロータリークラブ

卓話Speech

2024年2月9日(金)(第2693回)例会 No.23

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小椋 由美子様
東海リバティ株式会社 代表取締役
小椋 由美子

この度は歴史と伝統のある名古屋みなとロータリークラブに入会させていただき、自己紹介の機会を頂きありがとうございます。

私は岐阜市の出身で、金華山のふもとで生まれました。
私の兄弟は、実家の近くに嫁いで、公文の教室を営む姉と、岐阜市内の大学の教員をする弟の二人です。小さいころは、自分の意見をちゃんと言う、活発な少女だったと思います。

20代の頃はオフロードバイクにハマって、林道を走り回っていました。テントを積んで、何日も山の中でキャンプをして、山から山へ、スキーや渓流釣り、アクティブに過ごしました。高校生までは岐阜市で過ごし、大学は小牧市の芸大に進んで、インテリアコーディネートと建築を学び、設計事務所に就職しました。

【父の仕事に翻弄された30代、頑張った40代】
父が不動産業開発業を創業した1965年ころから1970年頃は、日本は好景気にわいて、住宅は分譲すれば売れるという時代でした。若き父は順調に住宅開発事業を行っていき、100万坪以上の団地の開発をおこなっており、私は何不自由なく育ちました。

その後、1973年のオイルショックで一度会社を清算しますが、1990年頃からまた息を吹き返し、今度はマンション分譲事業を勢いよく行っていきました。
そのころ私は父の会社に入社して、販売促進をおこなっていました。その後会社は、顧問税理士の勧めで、上場を目指して事業を拡大していきますが、無理な事業計画が祟り、雲行きがだんだん怪しくなっていきます。

その時にでてきた話が、アイシン精機のグループ会社で不動産と建築を行う企業から対当合併してマンション分譲のノウハウを教えてもらえないか?という誘いでした。当時100名の社員を守るために父はアイシンの傘下に入ることを決断します。ここで、私の人生が狂い始めます。M&Aにあたり、豊田家から言われたことは、父が社長を退任し、アイシンから社長を出すので、娘の私を秘書室で預かるという要求です。父からの説得を受け入れ、泣く泣く、アイシンにひとり入社しました。「あんたは落城した姫やな」と知人にいわれたのが、その通りでした。そこで過ごした4年間は、私にとって特別な時間であり、普通の女性では経験のできないことがたくさんありました。

その後、お世話になったアイシン開発の社長が退任するタイミングで、私はアイシンを飛び出します。
一足先に、父が宅建業を開業していましたので、大手仲介会社で修行をしたのち、40歳で私は父に合流して、2010年に小さな不動産仲介会社を始めます。そこからは、山千海千を過ごしてきた強烈な父と大喧嘩を繰り返しながら、不動産業を極めていきます。宅建業にも自信がついたタイミングで自分の会社も作り、それが今、私が経営する東海リバティとなります。そんな父も2年前に他界して、今は、自分が積み上げてきた人脈で業界を一人で渡っており、自分も強くなったもんだと思います。

【私の考え方を変えた出来事】
会社を始めた頃の私は、いつも不安で、先の心配ばかりして、いつも何かと戦っているような人間でした。表情も暗かったようです。

そんなある日、経営の勉強会で、不安を仲間に話したところ、「中村天風を読め!」といわれました。せっかく万物の霊長の人間として生まれたからには、幸せに生きなさい、と力強い言葉で中村天風が語りかけてくるようでした。私は、まだ起きてもいないことに不安ばかり抱いて、無駄な悩みでくよくよしていたことに気づかされました。

ひょんなことで、わたくしの紹介者でもある寺本さんも共感者であることを知り、寺本さんには、貴重な本を何冊もお借りして、勉強させていただきました。そこからの私は、明るく元気に遊び、人生を楽しみ、そして感謝して仕事を行うことが出来るようになったと思います。50歳でマラソンを始め、今ではロードバイク、水泳、そして春には石垣島のトライアスロンに参戦をします。スキューバダイビングにも挑戦して、ダイビングを楽しんでいます。

わたしの会社は東区泉3丁目、高岳駅のすぐ北に、小さな事務所をかまえています。大手不動産会社のように、多くの不動産を回すやり方ではなく、時間をかけてじっくり方向性をさぐりながら解決していくやりかたで運営しています。

最近ではリタイヤしたときにどう生きるかに興味の方向が向き始めています。わたしが一番取り組みたいのは、「コミュニティづくり」。自分が楽しく過ごせて、みんなと楽しく集える場所を作りたいと考えています。その場所としてやってみたいのが、「コミュニティ農園」です。NHKの特集で「コミュニティ農園」の取材を見て、釘付けになり、3年後くらいの開園を目標にしていますので、もしご賛同頂ける方がみえましたら、一緒に野菜を育ててください。その時は野崎さんに白菜のたねの提供をお願いしようと思います(笑)

最後になりますが、名古屋みなとロータリークラブの素敵な皆様と出会えたことに、心から感謝をしてわたくしの自己紹介とさせて頂きます。

名古屋みなとロータリークラブ

国際ロータリー第2760地区 名古屋みなとロータリークラブ

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